takushamble’s blog

コンサルを辞めて、ベンチャーに入社して、色々やりはじめた人のブログ

年初の決意よりも年の瀬に「振り返り」を

こんにちは。牧野です。

前職の先輩から教えてもらった言葉をタイトルとしました。

「今年はこれを頑張ろう」という年初の決意をする前に「今年は何を学んだのか」を振り返ってみてはいかがでしょうか。

成長はサイクル

「経験学習モデル」という学習理論がある。

人は実際の経験を通し、それを省察することでより深く学べるという考え方を、人材育成の領域では「経験学習」と呼びます。組織行動学者のデービッド・コルブはこうした学びを、体系化・汎用化された知識を受動的に習い覚える知識付与型の学習やトレーニングと区別し、「経験→省察→概念化→実践」という4段階の学習サイクルから成る「経験学習モデル」理論として提唱しています。

(「日本の人事部」より)

「経験学習」とは? - 『日本の人事部』

「経験」とは実際に取り組んだこと、つまり行動を指し、「省察」とは行動した結果やその要因を「振り返る」ことだ。

また「概念化」とは自身の行動やその結果から「自分なりのやり方」を見つけ出すことである。

 

コルブはこのサイクルこそが人の成長には必要だと説き、社員研修などではよく用いられる理論である。

特に「省察」が重要視されている。なぜならば人は自分自身のことを自分だけではうまく振り返られないからだ。

自分のとった行動やその結果、要因を的確に振り返ることは難しい。

そのため省察の際には他者からのフィードバックが重要となる。

現実を直視する

ただし他者からのフィードバックを受けたとしても、それを素直に受け止められるだろうか。

自分にとって都合のいいことは受け止められても、都合の悪いことは受け止めることが難しいこともある。

 

経営書「ビジョナリー・カンパニー2」では調査対象となった「偉大な企業」の経営者の多くが「厳しい現実を直視する」ことに執着していたようだ。

そもそもなぜ「振り返り」をする必要があるかというと、「概念化」につなげるためである。

過去の学びを用いて、次のステージに上がるために必要不可欠な「振り返り」である。

 

ビジョナリー・カンパニー2に登場する第4水準のリーダーの多くは現実を直視するよりも「浮ついた明るい未来」ばかりを見続けた結果、良質な事業を持ちながら偉大な企業にはなれなかった。

つまり「次は何を目標にすべきか」を考える前に「自分は今どこにいるのか」を明確にする必要がある。

年初には大きな決意を持とう

自分の立ち位置を明確にしたならば、大きな決意を持とう。

普段、何か計画を立てる時や目標設定をする際に1年というスパンで物事を考える機会は実はそう多くない。

大抵の場合、1日や1週間、長くても3ヶ月というスパンになってしまう。

3ヶ月でできることと1年でできることはもちろん違う。

1年というスパンでものごとを考えることは実は難しい。

そんな時は3ヶ月置きに段階を踏んで考えるようにしてみよう。

 

さて来年はどんな年にしようか。

 

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則